坐骨神経痛の考え方

臀部から太ももの裏、足裏にかけて痛みがあったり痺れが出ていたりするのが、いわゆる坐骨神経痛ですね。デスクワークのお仕事で困っていらっしゃる方からの相談はよくあります。

一般的には背骨のスキマから出ている神経が、骨盤のあたりで圧迫が起きています。病院に行くと細かくチェックしてもらえますよ。

痛みや痺れを引き起こしている直接的な箇所を「原因」と考えることも正しいですが、僕がやっている整体では、まるっと「全体のバランスが原因」と考えて臨みます。

坐骨神経痛の場合によくあるのが、背骨全体の歪みです。腰の骨だけでなく、全体。背骨の軸が不安定であれば、それを座り姿勢で支える骨盤が悲鳴をあげてくると見立ててみるのです。

それを確かめるために、まずは別の箇所から施術をしていきます。坐骨の付近をやってほしいと思う気持ちは重々わかるのですが、坐骨付近の痛みや可動域を「指標」にさせていただきます。バランスをチェックして、坐骨付近に影響していそうな他の歪みを施術してから、「指標」が変化するかを再チェック。

そうやって施術を進めていくと、坐骨のあたりを施術していないのに痛みや可動域が変わっていきます。それでも取りきれないものは、直接的に施術をすることももちろんあります。

どうしてこんな面倒なやり方をするのかというと、そのほうが早く回復するからです。傷を修復できるほどの神秘的なパワーを、施術者が起こすことはできません。バランスを良くして、クライアントさんの内側にある回復力を最大化させることが唯一できることです。ちょっと物足りない気がするかもしれませんが、施術による変化が大きすぎて回復力を使い果たすことのないよう、予後も考えて施術をします。一番むずかしいのは、変化させる技術ではなく、ちょうどよい終わりを見極めることだなぁと日々思っています。

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