各関節には役割があります

からだボックス、隔週木曜日担当の涌田智昭です。
間違った体の使い方をし続けていると、腰痛などの体の不具合を起こします。
微妙な日本語表現の間違いによってミスリードされているところもあります。
例えば、野球などでよく聞かれる表現に「腰を回せ」というのがありますが、これは間違った表現です。
腰は本来可動性が少ない関節になります。

では、どのように身体を使えば良いのか!

実は、各関節には役割があります。これを機能的に使うことが重要になります。
関節には「動く」ことが役割のものと「安定」ことが役割の2つに分かれます。
腰は「安定」が仕事になります。腰の上にある胸と腰の下にある股関節は「動く」ことが仕事になります。

人の関節は下から順番に「動く」と「安定」が交互に連なっています。

足首:動く 膝:安定 股関節:動く 腰:安定 胸椎:動く 肩甲骨:安定 肩:動く 首:安定

という風にメインとなる役割が決まっています。
しかし、動くところが動かなくなると、安定が役割の関節が動き始めます。仕事が増やされた関節には無理が掛かり、やがて不具合を起こします。
同じように安定していなければいけないところが不安定になると、動くことが仕事の関節が動くことを止めて安定させようとします。

野球やゴルフのスイングは、腰が回っているのではなく、股関節と胸椎が回っているのです。それを無視して腰を回そうと頑張ると不具合を起こす原因となってしまいます。

ですから関節には、その関節本来の仕事をさせるように、心がけて運動をしていきましょう。

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